学校給食は学校生活の中でも楽しみの一つですよね!
入学前の皆さんにとっては学校の給食ってどんなものかな・・・?
嫌いな物が出たらどうしよう・・・
全部食べられるかな・・・
と不安に思っている方も多いと思います
今回は、元学校栄養士が入学前にこんなことをしておくと良いと思う事を9選まとめました
入学前の不安を少しでも解消できると嬉しいです
給食時間について
学校給食では給食時間が決まっています
4時間目が終わってから昼休みまでのおよそ45分程度です(学校にもよります)
- 最初の15分は準備
- いっただきます~ごちそうさままでで20分
- 片付けで10分
と考えて準備から片付けまでをすべて児童・生徒で行います
4時間目が長引いてしまったり体育や、他の教室で授業をしている場合は教室まで戻ってくる時間がかかるため給食開始時間が遅くなってしまいます
そうすると食べる時間や片付け時間、そして昼休みにも影響が出てしまいます
学校って忙しいんですよね・・・・。
1年生の初めのうちは慣れない給食時間になるので4時間目を使って準備をしているクラスもありました
そして担任や栄養士も加わって給食の配膳を手伝ったりします
給食の栄養価について
学校給食は3構成に分かれていて
- 低学年(1,2年生)
- 中学年(3,4年生)
- 高学年(5,6年生)
となっています
そのため1年生は2年生と同じ栄養計算された量を食べる事になります
始めは給食の献立や量に慣れない子が多いので慣れるまでは給食を残したりしても様子をみて良いと思います
徐々に給食の味にも慣れてきたりお友達との会食にも慣れてくると食が進んで来る事が多いです
- 給食時間はおよそ45分(15分準備、20分食事、10分片付け)
- 1年生は給食に慣れるまで時間がかかるため様子をみる
- 学校に慣れてくれば食も進む場合がある
食物アレルギーについての学校給食での対応
食物アレルギーを持つお子さんには事前に学校へ申し出る事になっています
その際、生活管理指導表といって病院での証明書類が必要になります
ご家庭で判断せずに必ずかかりつけ医の診断で提出するようになっています
こちらを元に養護教諭も学校生活で気をつけなければならない事を判断しています
また宿泊を伴う移動教室先でもアレルギーの確認等で使用しますので生活管理指導表は覚えておいておいた方が良いです
学校給食は基本的にアレルギー品目を除去する対応で行っています(自治体・学校による)
除去する品目が多い場合、除去することで栄養価が不足する場合にはご家庭からお弁当を持参することもあります
気をつけたいことは
学校ではアレルギー品目を試して食べないという事です
少量なら大丈夫です・・・
このくらいなら食べられるかも・・・
では判断がしにくいため、ご家庭で一度試して体調の変化がなければ同じ量を給食でもOKという事になります
少量なら食べられるけど体調が悪い時はアレルギー反応が出てしまうかも・・・・
という場合には学校では安全対応として完全除去の場合が多いです
病院に通いながら負荷試験をしてアレルギー品目を克服できた!
というお子さんも多くいました!
特に焦る必要はないですが成長に合わせて食べられるものが増えていく場合もありますのでその都度学校では対応しています
もちろん途中から食物アレルギーが見つかったという場合でも生活管理指導表を提出すれば学校で対応してもらえます
- 生活管理指導表を提出する(医師の診断書付き)
- 生活管理指導表は養護教諭と共有
- アレルギー品目は完全除去が基本
- 家でのアレルギー対応が給食対応になる
- 途中からでも生活管理指導表を提出すればアレルギー対応が可能
給食の好き嫌いについて
大人でも食べ物の好き嫌いや大食い小食など人によって様々ですよね
子どもでも食べ物の好き嫌いや食の細さなどは個人差があります
嫌いな物が多すぎて給食が食べられるか心配・・・・
小食だから給食が食べられるか心配・・・
思う方もいるのではないでしょうか
基本的には嫌いな物でも一口だけ食べてみよう!と考える先生方が多いです
一応、学校給食は給食指導といって学校教育の一環でもあるので好き嫌いの対応は行っていません
みんな食べてるし美味しいのかな・・・・?
嫌いだけどみんなが食べてるし食べてみようかな・・・?
と思えるのも給食ならではだと思います
家では食べないけど給食のは食べられる!
と言う子もいたりするのであまり心配する必要はないかなと思います
小食の場合の対応
最近では自分で食べられる量を知ろう!
という教育もあり給食の配膳の時に自分が食べられる量を伝えて「少なめで」と伝える子もいます
小食の子にとっては自分で申請した量を食べられた事は自信にも繋がりますよね!
給食の栄養価・量はあくまで集団を対象としたもので構成されています
個人で見た場合には様々な対応があるかと思いますが給食が苦痛な時間にならないように先生方も工夫されています
成長とともに食べられるようになることもあるので温かく見守りながらも
心配なようでしたら学校へ相談するのもアリです
牛乳について
牛乳は1人200mlです
牛乳は好き嫌いが分かれますよね
アレルギーや乳糖不耐症で飲めない子もいます
アレルギーでなくても志向で飲まないご家庭もあります
様々な理由で牛乳を飲まない子もいましたが学校給食は
牛乳の提供が学校給食法により義務づけられているためすべての児童・生徒に牛乳を提供しなければなりません
牛乳があることによりカルシウムが摂れるため成長期の子どもたちには飲んで欲しいところです
以前の中学校では夏の暑い日、牛乳の量が300mlになるところもありました
中学校に行くと200mlでは足りないと思う人も出てきます
飲めなかった牛乳が飲めるようになると成長を感じますよね
- 好き嫌いには個人差がある
- 給食はみんなと食べるから嫌いな食べ物でも食べられる事もある
- 成長と共に好き嫌いを克服できる事もある
- 自分の食べられる量を知ることも大切
- 牛乳の提供は義務づけられている
給食の食器について
給食はトレーに食器をのせて運び配膳します
食器は自治体にもよりますが私のいた学校では陶磁器の食器を使っていました(体にも影響がなく環境に良いため)
陶磁器は割れてしまうため注意が必要です
家で割れない食器を使っている場合は給食の食器が重く使いにくく感じるかもしれません
1年生に向けて陶器の食器を購入して練習するのもアリです
以前、私のいた学校では食器を配膳車に戻して給食室へ運ぶ際に配膳車をスピードよく走らせて
車ごと倒れ、食器が何十枚も割れてしまった事がありました・・・・
元気な事はいいのですが・・・・・学校でも大量に割ってしまう事もあります・・・
食器は全学年共通です
- 小学校を機に陶器の食器に変えるのもアリ
- 重い食器にも慣れる
食器の使い方・持ち方について
割れてしまう食器の場合はしっかり食器を持てるようになるまで練習が必要です
食器を雑に扱ったり強く置いてしまうと割れたり中身がこぼれたりするため
なれるまでは両手で持つ練習が必要かもしれません
学校でも食器の持ち方やトレーの持ち方、お箸の持ち方など指導をしているところもあります
ご家庭と一緒に上手くなる訓練ができるといいですね
- 両手で食器を持てるようになること
- 落とさずに食器が持てるようになること
- 箸の持ち方はご家庭と一緒に協力していく
給食当番の白衣について
月に1回程度給食当番が回ってきます
給食当番は白衣を着用しますので給食当番が回ってきたら週末に洗って週明けにキレイな状態で返却します
たまに、無くしました・・・・
という方もいますが白衣は学校のものなので大切に扱ってくださいね
白衣を持ち帰り忘れたり洗い忘れたりすると次の子の白衣が無い状態で配膳することになるため忘れずに洗うことをオススメします
白衣は子どもたちの成長に合わせて大きいサイズや小さいサイズを混合して各クラスに配布しているためお友達同士でサイズの変更ができます
白衣は栄養士や担任も確認をしていますが長く使っているとゴムが緩んできたりボタンがほつれてしまう事があります
ほつれなどに気づいた場合にはご家庭で修繕をお願いすることもありますが学校で確認をすると良いかもしれません
- 白衣は無くさず大切に扱う
- 白衣は必ず洗う
- 白衣の修繕はご家庭でお願いする場合がある
ランチマットについて
勉強した机で給食を食べるため、衛生的にもランチマットが必要になります
小さすぎるものではなくて、給食のトレーがきちんと乗るものが良いですね
学校で指定の大きさがあればそちらで対応し、なければ大きさを確認するのもアリです
学校栄養士が思っていること
栄養士さんは一番に子どもたちの健康を考えて献立を考えています
是非給食を楽しんで食べて健康に成長していってもらいたいと思っています
まとめ
- 給食時間はおよそ45分(15分準備、20分食事、10分片付け)
- 1年生は給食に慣れるまで時間がかかる
- 学校に慣れてくれば食も進む場合がある
- 生活管理指導表を提出する(医師の診断書付き)
- 生活管理指導表は養護教諭と共有
- アレルギー品目は完全除去が基本
- 家でのアレルギー対応が給食対応になる
- 途中からでも生活管理指導表を提出すればアレルギー対応が可能
- 好き嫌いには個人差がある
- みんなと食べるから嫌いな食べ物でも食べられる事もある
- 成長と共に好き嫌いを克服できる事もある
- 自分の食べられる量を知ることも大切
- 牛乳の提供は義務づけられている
- 小学校を機に陶器の食器に変えるのもアリ
- 重い食器にも慣れる
- 両手で食器を持てるようになること
- 落とさずに食器が持てるようになること
- 箸の持ち方はご家庭と一緒に協力していく
- 白衣は無くさず大切に扱う
- 白衣は必ず洗う
- 白衣の修繕はご家庭でお願いする場合がある
- ランチマットは衛生的に給食が乗る物